肝細胞癌について

人と違う経過となった別れ道②

手術はせずに治療することの説明を両親と一緒に受けました。

両親の前で病気の説明をされるというのはとても不思議な感覚でした

特に父親は医師に様々な質問をしており、私が覚えていないような過去の小さな出来事も、これが原因なのでは?など、あれこれ聞いていました。ほとんど家にはいなかった父親でしたが意外と見ていてくれたんだなぁと驚きました

翌月の1日に肝生検をする為に入院をすることが決まりました

帰ってから夫にこれまでの経緯を話し、翌月に入院をすることを伝えました。

夫は表情が感情に出にくく、口数も少ないタイプの為よく何を考えているか分からないのですが驚いてはいる様子でした。YouTubeで病気について検索した形跡があったため、何かしら気にはしてくれていたのだとは思います。(笑)

肝生検とは肝臓の組織を採取して、肝臓の疾患や病態を調べる検査です

入院まで約2週間あり(家族や子供の都合もあり、すぐに入院できなかった)内心では2週間か…その間に何か起こらなければいいけど…(>_<)という、不安がありました

翌週に夫へも医師からの説明がありましたが、私の後ろにいたため表情は分かりませんでしたが泣いてはいなかったと思います(笑)

そして病院を受診してから2日後に友人達とランチへ行きました☆

美味しくボリュームのあるランチで、フーフー言いながら何とか完食

みんなで「お腹がはち切れそうだね~」なんて言いながら家路につきました。

そして異変が起きたのはその日の夜でした

お腹が痛くて気分も悪く、その日は早めに就寝

しかし強い腹痛で夜中に目が覚め、トイレへ行くと排泄したのと同時に目の前が黄色くなり、血圧がサーっと引いていくのを感じたのです。

立っているのがやっとで、這うようにして布団へ戻るとそのまま意識を失いました。

翌朝、重い体を何とか起こし病院へ連絡

その日は日曜だったため、救急外来を受診するよう言われました

子供たちを祖父母の家へお願いし、夫と救急外来へ

夜中程の腹痛はありませんでしたが、動くと腹痛が増強。初の車いすでの移動でした

CTをとり「憩室炎を起こしているかも?それにそんなに痛いのならば帰っても大変だろう」との事で、そのまま緊急入院となりました

その日は起きるのもやっと。トイレに行くのもやっと。なぜか排尿時に腹痛が増強するため、トイレに行くたびに身もだえし痛みに耐える夜を過ごしました

そして翌日、腫瘍内科の先生が慌てた様子で診に来てくれました

そして様々な検査を行い、造影CTでなんと腫瘍から出血していることが判明

手術はせずに化学療法で治療をする予定でしたが、このままでは化学療法中に腫瘍が破裂するリスクがあるとのこと

消化器外科の先生に手術ができないか相談してみますとの説明がありました

そして翌日、消化器外科の先生に相談したところ手術が可能との返事だったため、週末に緊急で手術になりますとの報告がありました

手術をする事はあきらめていたので、青天の霹靂!!

出血しとても痛い思いをしましたが、出血のお陰で手術をすることが決定しました!

ここが私の運命の別れ道であったと思います。