肝細胞癌について

そして、手術…③

手術は3日後に決定しました

(医者からは手術の枠が3日後にとれたのも幸運な事だったとのこと)

入院時から絶食だったのですが、もし腫瘍が腸に癒着していたら腸を切る可能性があるとのことで、手術日まで絶食が続きました(約1週間の絶食)

こんなに何も食べなかったのは初めて( ;∀;)

チョコレートや飴は許された為、売店でワクワクしながら選びに行き、食べて(舐めて?)いました

入院前は仕事に子育て・家事と毎日バタバタと忙しく、ゆっくり過ごす時間がなかった為、1人でゆっくり過ごす時間はとても新鮮でした

私は本好きだった為、時間を気にせず本を読む事ができ、入院期間はまずまず快適に過ごす事ができました(こんなに本を読む時間があるなら、図書館で好きな本をたくさん借りておくべきだったと後悔…)

不思議と病気のことは深く考えずに先生に言われるがまま、あれよあれよと毎日が過ぎていきました

手術までの時間に造影CTや採血の検査、麻酔科医や消化器外科の先生から説明がありました

消化器外科の先生からの説明は夫が同席してくれたのですが、さすがに先生から検査結果の画像を見ながら病気についての説明があった時は『あぁ、自分は肝細胞癌のステージⅣなんだな…』と実感し、泣けました。

しかし手術ができることになり、まだ生きられると希望を持つことができ、手術の日がとても待ち遠しく感じました

手術当日は夫と母親が来てくれたのですが、手術室への見送りの時は少し泣けました

手術室に入ると興味深々!辺りを見回し『おぉ~!』と興奮していました。

しかし、実際に手術台へ上がると恐怖心がでてきて涙がポロポロでてきました

麻酔科の先生が『あらあら…』と言いながら麻酔をかけていたのを薄れゆく意識の中で覚えています。

開腹肝S6亜区域切除手術」を5時間で終え、手術は予定通りに進みトラブルなく終了しました。出血量は250ml程度で輸血はなし、心配していた腸への癒着はそれ程なく腫瘍と上行結腸は問題なく剥離できたとのことでした。

↓の矢印から下の部分を切除

ドレーンを留置し、手術室を後にしました。

私は目を覚ますとたくさんの医療従事者の方に囲まれており、向こうからは母と夫が私の方へ歩いて来るのが見えました。

しかし目を覚ました瞬間に吐き気に襲われ、私は起き上がろうとしたのか少し押さえつけられた状態。

2人とは少し顔を合わし早々とICUへ運ばれました

そこからはよく覚えていませんが、吐き気は収まり目を覚ますと20時でした

担当の看護師と笑いながら話をし歯磨きを行い(肺炎予防)、次の日の朝まで痛みを感じることなく快適に過ごす事が出来ました

術後は激痛で最も辛いと想像していた為、案外大丈夫だったな~と思いながら朝を迎えました☆

しかし、ここからが地獄始まりだったのです…